« ゆれうごく思春期の性 | メイン | 思春期の性といのち―産婦人科医の出会った子どもたち »

性かけがえのない―作られた嘘と偏見からの解放

著者は本書において、「性は大脳と結びついている、いわばその人の人間性そのものだ」と主張しています。そして、そのかけがえのない性を悔いなく開花させ実らせるために、知るべきことは知っておいた方が良いという立場から、出版当時としては積極的に情報を提供しています。

男の子たち、女の子たちの座談会の様子など、こどもたちのストレートな意見がありのままに述べられており、社会を映す鏡として興味深いものがあります。

男の子達が気にする項目のひとつとして重要なキーワードは“仮性包茎”と言えるでしょう。本書では、医学的な見地はもとより、旧約聖書を引き合いに出しながら、割礼という儀式が恒常化している事実が「本来、男性は仮性包茎である」ということを逆説的に示している、と述べているのが面白いです。

他にも、性愛のパラドックスという側面から、男女の性行為の本質とオーガズムの意味を説いている点も、性教育の本としては特徴的な部分と言えるでしょう。

アマゾン
ビーケーワン


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kouseki.net/mt-tb.cgi/67

プロフィール

管理人:netman
社会文化とセクシュアリティを研究する、読書好きの男性です。